インターネット営業についての中間報告とリアルな考察

営業のイメージ

以前、noteにてこのような記事を投稿しました。

https://note.com/tsunagu_gyosei/n/nf5cc8213d2d7

遡って確認すると、弊サイトを公開したのが8月中旬。本格的にインターネット営業と向き合い始めたのが10月の中旬からです。以来約1ヶ月半、手を変え品を変え記事を投稿し、世間と検索エンジンの反響をうかがいつつ取り組んでまいりました。

先に申し上げておきますと、現時点(令和2年11月25日)において、まだ目覚ましい成果は上げていません。この辺りがインターネット営業の難しさであると痛感しています。なかなか成果が上がらないことにやきもきすることもありますが、インターネットが世間一般に普及した昨今、ここを見過ごすのはあまりにも惜しいことのように感じます。

あえて「まだ成果が上がっていない」という現実を率直に伝えたのは、これからインターネットを利用して営業することを検討している皆さまにも、よりリアルな情報を提供することで、その営業に役立ててほしいと考えたからです。

なお、「リアルな情報」とは申し上げましたが、守秘義務というものがございますので、問い合わせの詳細などについては当然ながらお伝えすることはできません。あしからずご了承のうえ、読み進めていただければ幸いです。

記事の内訳

全記事69件(本記事含む)

  • お知らせ 2件
  • 時事 3件
  • 建設業関連 13件
  • 飲食店関連 11件
  • 風俗店関連 5件
  • 高齢者福祉関連 5件
  • 海事関連 16件
  • 宅建業、不動産関連 2件
  • 自動車関連 2件
  • 整骨院、施術所関連 2件
  • 古物営業関連 1件
  • 感染症対策関連 2件
  • 尼崎市関連 2件
  • 警備業関連 1件
  • その他 6件

10月以降に弊サイト「最新記事」内に投稿した記事の合計数と内訳です。合計すると全記事数を超えますが、これは数件重複したカテゴリーに分類している記事があるためです。

検索順位について

インターネット営業をする上で、検索順位は最重要事項といっていいでしょう。記事を投稿しても人の目に触れる機会がなければ、そもそも営業としては成立していません。

それでは、これらの記事がどのように検索順位に反映されたかを発表させていただきます。検索ワードについては「 ○○ 尼崎 」という風にキーワードの後に尼崎という地域名を付したものでの結果です。なお、競合を避けるため、キーワードの詳細は非公開とさせていただきます。ご理解ください。

検索ワードY社G社
飲食店関連3〜9位前後3〜9位前後
深夜営業関連3〜8位前後3〜8位前後
風俗営業関連1〜10位以下1〜10位前後
性風俗関連1〜3位前後1〜3位前後
建設業関連10位以下15〜22位前後
宅建業関連4〜10位以下4〜13位前後
整骨院関連3〜10位以下3〜40位前後
古物営業関連10位以下100位以下
警備業関連1〜4位前後1〜4位前後
探偵業関連10位以下19〜22位前後
自動車関連10位以下100位以下
海事代理士3位3位
行政書士10位以下75位

キーワードを少し変えるだけで順位には大きく影響します。幅が出るのはそのためです。

考察

「行政書士」「海事代理士」

noteの記事内でも紹介したように、「海事代理士」では早々(1件の記事で2日ほど)に上位表示されるようになりました。これはそもそも海事代理士自体がマイナーであり、競合するライバルが少ないことが理由であると考えられます。逆に「行政書士」については、これだけの記事を投稿してようやく100位以内に顔を出すようになりました。弊サイト以上に更新頻度の高いTwitterのアカウントですが、それでも30〜40位という位置にとどまっています。ただ、実はこのキーワードでの上位進出は狙っておらず、そのための記事も用意していません。弁護士さんや税理士さんのように一般層が既に業務内容をある程度把握している業種ならともかく、行政書士については業務内容が一般層に知れ渡っているとはいえないので、営業のために効果的なキーワードであるとは思えないからです。検索するとすれば、同業者あるいは求人を探している資格者くらいではないでしょうか。なお、海事代理士についてはマイナーではあるものの、海事代理士を既に理解した方が検索されると思われますので、積極的にアピールしようと思っています。

「警備業」「探偵業」

ニッチなキーワードといえば「警備業」「探偵業」があります。どちらも1記事のみの投稿ですが、「警備業」は早々に上位を獲得したものの、「探偵業」はやや苦戦中の感があります。

警備業認定申請について

探偵になるには?探偵業・興信所開業への道

弊記事は探偵業を始める際の手続きを紹介した記事なので、その内容において競合するライバルは少ないように思います。ただ検索となりますと、業態から察してインターネット上で探偵事務所を検索する顧客も多いであろうことから、現に探偵業を営む探偵事務所との競合となってしまい、このことが順位に影響しているように思われます。

「飲食店」「風俗営業」「性風俗」

予想外といえば「飲食店」「風俗営業」「性風俗」関連が早い段階で軒並み上位に表示されるようになりました。特にあるキーワードでは、阪神地域内の他市においても最上位に表示されるほか、神戸大阪といった大都市でもそこそこの位置をキープするようになりました。これは、予想に反して競合相手が少なかったことが要因ではないかと推察します。また、現状としてコロナ禍の直撃をまともに受けている業種でもあるので、投稿日の浅い私の記事が、新鮮で有益な情報であると判断されたのかもしれません。

「建設業」

「建設業」については、行政書士の王道中の王道であるため苦戦を強いられましたが、1ヶ月に13件の投稿をすることでようやく20位以内を獲得できました。広告は多く、競合も強く、弊サイトはまだまだ検索弱者の部類です。建設業の中でも、少しニッチな「金看板」に着目したことが、キーワード全体の検索順位を底上げした理由ではないでしょうか。

インターネット広告

弊所では、以下の広告を行っています。

  • ポータルサイトへの登録
  • リスティング広告

ポータルサイト

月額5,500円のポータルサイトです。この価格帯なら、ということで10月から運用を開始しました。現在のところ、問い合わせには至っていません。

そもそも行政書士を探すためのサイトなので、それならば「行政書士」のキーワードで検索上位を狙った方がいいのでは?とか、日行連のサイトでも十分なのでは?とか思っているとかいないとか。

窓口は多いにこしたことはありませんし、この価格帯であれば1件の受注で元を回収できるので、長い目で見る必要はあるかもしれません。ポータルサイトを利用するのであれば、どのキーワードで上位に表示されているかを、しっかり見定めることをオススメします。

ポータルサイトさん、もっと頑張って検索上位に来てください。そのキーワードで上位表示されても、あまり意味がないですよ。

リスティング広告

少し気合を入れました。ポータルサイトの3倍の月額料金です。クリックされるたびに料金が発生するものではなく、キーワード+地域名で常に上位に表示されるタイプの広告です。お手隙でしたら、どのキーワードを取得しているか確認してみてください^^

こちらに関しましては、そもそもクリックされていません。キーワードを選定した際は「なかなか良いキーワードを取得したな」と思っていましたが、上部に「広告」と表示しているサイトは、検索者から忌避される傾向が強いようです。確かに私自身も検索する際に広告表示されているサイトを見ると「邪魔やな」とすら感じてしまいます。

ただ、検索順位が弱いうちは積極的に利用してみるのは策だと思います。クリックされないのはキーワードの選定ミスかタイトルに魅力がないことも要因として考えられます。

SEO対策のコンサルタント

SEOとは「検索エンジン最適化」のことで、要するに検索の際にコンテンツを上位に表示させるためにその構成などを調整する手法の事です。弊サイト公開後は、SEO対策を売りにするコンサルタントから嵐のような営業を受けました。料金は月額5〜7万円。結局契約することはありませんでしたが、私見として申し上げます。

必要ありません。

厳密にいえば私にもアドバイスをくれた友人が数人いますが、ありがたいことに無料で相談に応じてくれました。費用対効果の面で考えますと、コンサルタントを利用することはオススメしません。なんなら弊記事の方がよっぽど有益だとすら思います。

色々と試してみて分かったことは、通常半年は必要とされるSEO対策も、速度を速めることで短縮することができるということです。そしてもうひとつ。

Google先生もYahoo先生も気分屋さん

ラーメン特集を組んでTwitterに流したところ、記事がプチハネし、翌日に他の記事が引っ張られるようにして検索順位を上げたなんてこともありました。思ったよりも記事をしっかりチェックしてくれているなとは感じていますが、結局のところ、何が正解なのかはよく分かりません。

総括

弊サイトが表示された検索キーワードを分析してみると、「え?そのワードで検索するの?」というような意表をついたキーワードでの検索が散見されます。例えば行政書士は「許認可」という単語を日常的に扱いますが、これって一般層に浸透したものではありませんよね?ここは検索者の目線に立って、見込み客がどのような情報を必要としているのかをしっかりと吟味する必要があります。

あ、すいません。友人の受け売りです。

友人つながりということで、もうひとりの友人のアドバイスを紹介してしめくくります。

「打席に多く立つことも大切ですが、常に安打を打てるように意識することも大切ですよ。打席と打率は両方を意識するようにしてください。」

検索順位を上げることは手段。(打席数)

仕事を受注することはスタートライン。(打率)

受任した仕事に誠実に対応することが目的。(打点)

肝に銘じたいと思います。

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