行政書士試験の記憶

行政書士の徽章
行政書士の徽章

普段は行政書士試験についてあまり発信することはありませんが、それは合格からそれなりの年月が経過していることに加えて、たとえそれを発信したとしても、皆さまにとって有益な情報となるかどうかを疑問に感じるからです。

ただ、幼少期より定期的に訪れるノスタルジックな感情に身を委ねたくなる瞬間(詩人!)のために、今回改めて記憶をたどりつつ、自らの備忘録として書き記していくことにいたします。

なにぶん自分語りの要素を多分に含んでおりますので、お見苦しい点につきましはどうぞご容赦いただき、サラッと読み進めていただければ幸いです。

受験の動機

受験の動機については意外によく聞かれることなので、まずはじめに簡潔に申し上げます。

はい、騙されました。

より厳密に言うと、騙されたことがきっかけで、そこに法律を身につける必要性を感じたことが受験の動機となっています。

当時の私には行政書士に対して「何か法律系の人」というイメージしかなく、要するに行政書士試験は、私にとって法律を学ぶためのひとつのツールだったわけです。

なお、実際の業務について調べはじめたのは開業の約1年半前であることをここに告白いたします。

勉強方法

勉強方法についてもよく聞かれることですが、私の場合は独学で試験に臨みました。考えてそうしたというよりも、他に選択肢が無かったという方が正解です。

資格の学校が存在することはもちろん知っていましたが、当時の私は運営していた整骨院の業務が多忙であり、通学することは最初から考えていませんでした。

なーんていえば聞こえはいいですが、当時から情報弱者でしたので、そこまでの調査をしていなかったというのが実際のところです。

使用した教材はアレです、生涯学習のアレ。前年度に受験したケアマネジャー試験で利用していたことが主な理由ですが、決め手はテレビCM折り込みチラシです。

やっぱり宣伝は大切ですね!

ところで巷では「独学>通学」という勝手なイメージをお持ちの方がそれなりにいらっしゃるようですが、まったくそんなことはありません。

私は勉強方法というものには「相性」みたいなものが存在することを確信していて、私にはこの独学というスタイルが性に合っていたのだと思っています。

各種プロフィール欄において公表しているとおり、私は大学を中退しています。付け加えると、そもそも進学自体、学力試験で選抜されたわけでもありません。

年を重ねて回顧すると、学生時代から少し斜に構える方がカッコイイという思い込みがあったようで、尾崎豊よろしく「学校なんかくだらねー」的な中二病に罹患していたような気がします。そこを引きずっているせいなのか、最終学歴である柔道整復師の専門学校でも、見事に成績不良者でした。つまり、通学して勉強をするという行為が、そもそも私には合わなかったということです。

ですから私が資格学校への通学を選択していたとしたら、合格はもう少し遅れていたかもしれません。

ちなみに実はこの「大学中退」の学歴は私自身結構お気に入りだったりします。その理由は「何か尖っていそう」だからです。

合格への道のり

受験年前後は運営していた整骨院も軌道に乗って非常に忙しい時期でしたが、とにかく時間を見つけてはテキストを読み込む→時間を作る→テキストを読み込む→問題を解く、の繰り返しでした。

忙しいからこそ時間を自ら作ろうとする。
忙しいからこそスキマ時間に集中できる。
今思えばこれが逆に功を奏したのではないかと分析しています。そしてこの勉強方法に確信が持てたことで、私はあえて直前の宅建試験(当時は宅建主任者試験)も受験することにしました。

話しは一旦逸れますが、最近では多いと日に3記事を投稿しています。「仕事をしていないのでは?」と思われるかもしれませんが、それはまた別腹です。

私が記事を投稿するのは、もちろん営業の一環であることは間違いありませんが、それが直ちに成果(売上)につながってくれるわけではありません。それでも継続できているのは、検索結果でサイトが上位に表示されたときの達成感があるからです。

安定した集客が最終目標ですが、短期目標の設定も忘れず達成度を可視化して、時には自分をねぎらってあげることも重要だと思います。

そして合格へ

根性論的なこの勉強法が見事にはまり、同年のうちに宅建と行政書士の両資格を取得することができました。

私があまり勉強方法について発信しないのは、結局はこの気合い根性とかいう前世代的な言葉しか出てこないからです。自分自身が言う分には構いませんが、他人から言われると何だかイラッとしませんか?

ついでに言えば合格の翌年には息子を授かっています。何が言いたいかといいますと「仕事と勉強だけしていたわけではないんやで?」ということです。

最後に

試験を直前に控えた受験生の方が目にしてどうなのかな?というような内容ではありますが、最後に私の本音をお伝えします。開業直後はまったく感じることがありません

でしたが、現在はライバル候補生となる皆さまを脅威として捉えています。

その上で申し上げます。行政書士試験は競い合う試験ではありません。基準を満たせば皆が合格できる試験です。自分を信じてください。

皆さまが登録をするまでの間、私は居場所を脅かされないよう精進します。お互いに頑張りましょう。

令和2年11月吉日

行政書士・海事代理士 阪本 光

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