Go To キャンペーンについて

新型コロナウイルス感染症の流行で疲弊した経済を活性化させる目的で始まった「Go To キャンペーン」。
事業者側にも消費者側にもメリットのある制度として期待されています。

今回は、せっかくの制度をよりよく利用するために、その概要について解説いたします。

キャンペーンの全体像

「Go To キャンペーン」は、国内旅行の費用を補助する「Go To トラベル」、飲食需要を喚起する「Go To Eat」、イベントなどのチケット代を補助する「Go To イベント」、商店街を振興する「Go To 商店街」で構成されています。

予算の規模は1兆6794億円であり、対象となるのは、日本在住者および国内の事業者です。

Go To トラベル

キャンペーン期間中に指定旅行代理店において旅行商品を購入したりオンライン予約サイトから宿泊予約をした利用者に対して、代金の割引を行い、観光地の飲食店や土産物店で使える割引クーポン券の発行も支援します。

国内旅行を対象に宿泊・日帰り旅行代金の1/2相当額を支援します。
給付額の内7割は旅行代金の割引に3割は旅行先で使える地域共通クーポンとして付与します。
一人一泊あたり2万円が給付上限となります。
日帰り旅行については1万円が上限です。

観光を主たる目的としていることが必要です。
連泊や利用回数の制限はありませんでしたが、ビジネス目的の出張や高額サービス等が付いた旅行商品等が、11月6日より支援対象外となります。

11月17日予約分より、支援対象を1回の旅行につき7泊迄に制限します。

Go To Eat

感染予防対策に取り組みながら営業している飲食店および、食材を供給する農林漁業者を支援するためのキャンペーンです。

具体的には、プレミアム付食事券の発行やオンライン飲食予約によるポイント還元のシステムを通じて、飲食店等での需要を喚起します。

いずれも、加盟飲食店として登録されているお店での利用となります。

①プレミアム付食事券

食事券は都道府県単位での販売で、販売事業者から購入します。
販売額の25％を国が負担しますので、例えば10,000円で12,500円分の食事券を購入することができます。
プレミアム付食事券でお支払いの際、おつりはでません。
1回のご購入にあたり、20,000円分までが購入上限となります。
※地域によっては、対応が異なる場合があります。

②オンライン飲食予約

キャンペーン期間中、オンライン飲食予約サイト経由で、予約・来店をした利用者に対し、次回以降にキャンペーン参加飲食店で利用できるポイントを付与します。

昼食時間帯は500円分 、夕食時間帯（15：00～）は1,000円分のポイントが付与されます。

1回の予約あたり10人分（最大10,000円分のポイント）がポイント付与の上限となります。

Go To イベント

チケットの割引・クーポンの付与により、文化芸術やスポーツに関するイベントの需要喚起を目的とした事業です。

また、本事業を通じて、これらのイベントに関わる方々に、 感染拡大防止策の実施を促し、三密（密閉・密集・密接）リスクを回避した 新たなイベント手法に取り組んでもらうなど、「新しい生活様式」に対応した事業活動の推進と定着を促します。

Go Toイベントに参加する販売会社からチケットを購入すると、チケット代の割引やクーポンなどの特典が受けられます。
具体的には、以下のいずれかの支援です。

• チケット代の2割相当分の割引
• チケット代の2割相当分の会場等での物販等で利用できるクーポンの付与

Go To 商店街

三密対策等の感染拡大防止対策を徹底しながら、商店街等がイベント等を実施することにより、周辺地域で暮らす消費者や生産者等が「地元」や「商店街」の良さを再認識するきっかけとなる取組を支援する事業です。

各地域で、消費者や生産者との接点を持つ「商店街」が、率先して「地元」の良さの発信や、地域社会の価値を見直すきっかけとなる取組を行い、地域に活気を取り戻していくことを通じて商店街の活性化につなげることがねらいです。

他の事業のような消費者に対する直接支援ではなく、商店街が主催すはるイベント等に対して行われる支援です。

まとめ

まだまだ予断を許さない状況ではありますが、観光も外食も大好きな行政書士としては、少しでも経済の活性化のお手伝いができれば幸いです。

対象事業者として指定・登録を受けるためには、各種申請が必要です。
また、申請には期限がございます。期間限定のキャンペーンですので、ぜひご利用をご検討ください。

弊所では、これらの申請手続きのサポートも取り扱っております。
この機会にぜひ「Go To “気さくな”行政書士」もご利用くださいませ^^